今回は「トレードの基本講座」シリーズの第2回として、水平線について書いていきます。
「トレード基本講座」は全くチャートの読み方が分からない方向けに、基本的なことから順番に学べるようにしています。
今回から数回に渡って、テクニカル分析の具体的な方法とそれに必要な知識をまとめていきます。
まずは、チャートを見るときにほとんどの人が意識してしまう、そして意識する必要のある水平線について知識をつけていきましょう。
全くチャートが読めない、チャートを使って何すればいいの?という方であれば、この記事を読んでみてください。
チャートの基本は分かるけど、確認しておきたいという方も大歓迎です。
1|なぜ水平線を使った分析が必要なのか

前回の講座ではチャートには市場の動きを全て盛り込んでいるとお伝えしました。
そのためトレーダーや投資家が意識している価格を分析することがテクニカル分析に繋がります。
水平線について説明をする前に、なぜトレーダーたちが意識する価格(節目の価格)を見つけることが重要なのかを説明します。
水平線はあくまでもその分析ツールの一つです。
なぜその節目の価格を知る必要があるのか、を知っておきましょう。
1-1|みんなの意識する節目の価格を見つけることが大切
トレードや投資ではひとつの投資商品を売買しあうことで価格が決まっていきます。
そのため市場の動向を見極めることが重要であり、今の価格に対して市場参加者(トレーダーや投資家)が何を考えているのか、またどの価格になることを狙っているのかを把握する必要があります。
つまりみんなが意識している価格(節目の価格)を見つけることが大切になってきます。

フリマで値段を決める時と似ているかも。みんなが買いたいと思う値段はいくらかを考えて値段設定するもんね。
1-2|節目の価格での市場の動きを把握する
節目の価格は、過去の高値や安値、キリの良い数字が多い傾向にあります。
つまり、多くのトレーダーたちは節目の価格になった時に何かしらの行動(エントリーや利確、損切りなど)を起こしやすくなります。
このように節目の価格では多くのトレーダーによる売り買いが盛んとなるため、一気に価格が伸びたり反発したりする傾向が強くなります。
1-3|「水平線」は節目の価格を見つけるツールのひとつ
チャート分析をする上では、みんなが意識してきた節目となる価格を自分自身もしっかりと意識することで、その先の価格変動の予測に役立てられます。
節目の価格を見極めるツールの一つが「水平線」となります。
2|水平線とは?

ようやく本題です。
みんなが意識する価格を見極めるためのツールの一つが「水平線」です。
具体的にはチャート上に引く水平な横線のことを言います。

このように水平線は自分がチャートを見た時に、ポイントとなる価格(=意識されていそうな価格)に引きます。
また引いた水平線とローソク足の関係によって水平線の役割と呼び方が変わってきます。
1-1|サポートライン(支持線)とレジスタンスライン(抵抗線)の役割がある
水平線によって価格が下落せず上昇していく(支えられる)ならば、その水平線をサポートライン(支持線)と呼ぶことになります。
一方で水平線によって価格の上昇が抑えられてしまう(抵抗)場合は、その水平線はレジスタンスライン(抵抗線)と呼ぶことになります。
またチャートは時間が経てば状況が変わるため、一本の水平線でもタイミングによって役割が変わり、サポートラインがレジスタンスラインになったり、逆になることもあります。
このことを「レジサポ転換」と言います。


同じ線でも状況によって役割と呼び方が変わることを覚えておく必要があるね
3|水平線の引くポイント3選

チャートにただ水平な線を引けば良いわけではありません。
3つのポイントを押さえて線を引いてみましょう。
3-1|過去に意識された節目の価格に水平線を引く

チャートを少し過去に遡って見て、高値や安値といった価格を基準に線を引いてみましょう。
このような価格は先ほど説明した通り、みんなが意識しやすい価格帯になります。
またキリの良い数字も注目されることがあります。
例えば日経平均であれば28000円を越えるのかどうかなど、分かりやすい価格の手前では売買が増えることもあります。
3-2|急騰・急落前の価格にも注目する

過去に急騰、急落をした価格はこの先も大きな値動きとなる可能性があります。
みんなが意識しているからというのも理由の一つですし、比較的近い時期の急変動であればポジションの整理のために取引が増えることもあります。
3-3|ローソク足の実体・ひげ、どちらで引くかは各自の自由

初めて水平線を引こうとした時に疑問に思うのが、この話です。
水平線はローソク足の実体とヒゲのどちらを基準にしても間違いではありません。
ヒゲとは高値、安値を表しているため、一時的に付けた価格と考えることもできます。
そのため人によっては、一瞬の売買で付けた価格より実体の終値の方が重要と考え、実体を基準に引く人もいます。
また、取引銘柄によって意識されやすい価格が実体とヒゲで異なることもあります。
4|初心者が陥りがちなNG例

最後に水平線を引いてみた時のNG例をまとめます。

ボクは線を引きすぎてパソコンの画面がボーダー柄になっちゃったよ…
4-1|色々な時間足の水平線をまとめて書いてしまう
まさにコアランのようなNG例です。
たくさんの線を引いてしまって、どれがどの時間軸の表示なのか分からなくなってしまう状態です。
まずは一つ見る時間軸を決めて、その時間軸のチャートに水平線を引いていきましょう。
チャートを見ることに少しずつ慣れてきたら、月足、週足、日足と大きな時間足から順番に見ていくようにして、日足まで確認できるようになれば最初の一歩はクリアです。
また時間軸を変えた場合には、水平線の色などを変えて区別しておくと分かりやすくなります。

4-2|全ての水平線が効いているように見えてしまう
水平線を引くと、誤って引いてしまった水平線でさえも効いているように見えることがあります。
そんな時は「意識されている価格を探している」と思い出してください。
他のトレーダーたちも意識している価格を探すために水平線を引いているので、大きく価格が突き抜けたり上昇反転(下落反転)などの始点となっている価格を中心に見ると良いかもしれません。
また、チャートの見る期間を少し広げた時に何度も同じ価格で何かが起こっていれば、より意識されている価格と考えることもできます。

5|TradingView(トレーディングビュー)を使ったトレンドラインの引き方

テクニカルのチャート分析をするツールとしては、個人的にはTradingView(トレーディングビュー)が最強だと思っています。
基本機能であればアカウント登録すれば無料で使え、パソコンやスマホなど複数の媒体でもチャートを表示できます。
また、今回説明した水平線などの線も直観的に引くことができる点が優秀です。
5-1|トレンドラインは描画ツールから選択
TradingView(トレーディングビュー)での水平線の引き方はこのようなステップです。
なお説明はパソコン画面の表示で行っています。
スマホやタブレットでは画面構成が異なりますが、下記情報を参考にすれば問題なく描くことはできると思います。
- 分析したいチャートを表示
- 画面左に表示されている描画ツールからライン機能を選択
- 水平線もしくは水平レイを選択
- 水平線を選択の場合:引きたい価格をクリック
- 水平レイを選択の場合:引きたい価格と時期を考えクリック

手順は何段階もあるように見えますが、直観的に操作できるので5秒もかからず水平線を書くことができます。
TradingView(トレーディングビュー)は下記サイトです。


登録しなくても試しに書いてみることはできるよ

せっかくなら自分のチャートとして保存しておきたいよね
6|【まとめ】水平線はトレーダーの意識する価格を見つける作業

今回はテクニカル分析の基本である水平線について説明してきました。
水平線はトレーダーたちの意識する価格、つまり節目となる価格を見つけるための一つのツールです。
ポイントをもう一度おさらいしておきます。
まずは自分が気になった株や為替、仮想通貨などのチャートに水平線を引いてみましょう。

ボクも笹使って水平線引いてみるよ
チャート分析に便利なツールはTradingView(トレーディングビュー)です。
初心者は無料でも十分に使えるので、下の画像からアカウント登録してみてはいかがでしょうか?






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