価格の変化には需要と供給の関係性がとても重要です。
以前の記事では市場に出回っているマネーとの需給の関係性から価格に与える影響を書きましたが、今回はGOLDそのものの需要と供給について紹介したいと思います。
世界のどこからの需要によってGOLD価格が影響を受けるのか、投資をするときにGOLDはどんな優位性を持っているのか、紹介します。
インスタでも簡単に紹介しているので、見てみてください!
ゴールドの購入方法についてはこちらで解説してます!
1|世界のGOLDの需要と供給

1-1|宝飾品と投資がメイン需要
GOLDは宝飾関係と投資が需要の多くを占めています。
それ以外に最近は新興国が力を入れて買い集めていることや、金融不安などから中央銀行の需要も増えてきています。

1-2|需要は中国とインドで約半分
GOLDの世界的な需要は実は中国とインドが大半を占めています。
3位のアメリカの3倍以上のシェアを持ち、世界の需要の約半分を2カ国で占めています。
もちろん最近では投資的な需要も増えてきているようですが、歴史的な側面が大きいようです。
| 2022年 | 国別GOLD需要 | 需要 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 中国 | 789 t | 23.9% |
| 2位 | インド | 774 t | 23.4% |
| 3位 | アメリカ | 256 t | 7.8% |
中国:旧正月のお祝い

中国は旧正月(春節)という1年で最も重要な祝祭日とされているものがあり、この日を盛大に祝うために昔からゴールドが用いられています。
干支の置物などが人気で、ゴールドは幸運をもたらすと信じられているようです。
中国とゴールドは歴史が深く、とても身近で価値のあるものと認識されているようです。
インド:宗教上生活に根付く

インドで多くの信仰を占めるヒンドゥー教では、GOLDは縁起のよいものと考えられています。
重要なイベントにはGOLDの装飾品を身に着けるという決まりがあるそうです。
またそのような背景から結婚式の贈り物など、要所のイベントではGOLDを贈るという風習があり、生活に根付いた需要が多いようです。
1-3|中国とインドは価格に影響を与える

このように中国とインドはGOLDの需要の大半を占めることから、GOLD価格へ影響を与えます。
また最近は中国がGDPランキング2位と世界経済に与える影響力が上がってきている事もあり、GOLD価格に中国経済の影響が特に強く反映されるようになってきています。
特に中国経済の影響が強く
具体的には中国経済が不振になるとGOLD価格も足を引っ張られる傾向があります。
中国国内の景気が不振になると、国内消費が落ちGOLD需要にも影響を与えるからです。
逆もあります。
中国の景気が良くなると、需要が高まりGOLD価格上昇の一因となります。

調子がいい時も悪い時も影響しちゃうんだね
1-4|GOLDの供給
GOLDの供給は主に2つあり、一つは金鉱山からの発掘、もう一つはリサイクル金です。
2022年は総供給量4,755トンのうち、発掘が76%(3,612トン)を占め、リサイクルは24%を占める結果となっています。
年間総需要が4,741トンであったことから、計算上はその年の供給量ほぼ全てが市場へ出回り消費されていることになります。
| 2022年総供給量 | 2022年総需要 |
|---|---|
| 4,755トン | 4,741トン |
2|中央銀行はGOLDの保有を増やしている

2-1|中央銀行が買い集めている
各国の中央銀行は昔からGOLDを買い集めています。
昔は金本位制であったことから、必ずGOLDを保有しなければなりませんでした。
しかし最近でも中央銀行はGOLDの保有を増やしています。
金本位制についてはこちらでまとめています。
GOLDは国の信用の裏付けに使える
昔からの名残でもありますが、GOLDは国の信用の裏付けに使えると信じられています。
つまりGOLDを保有することで、自国通貨の裏付けの一部として考えられ、その価値の担保として利用されています。

ユーカリは裏付け必要なくて安心だ
2-2|アメリカFRBが1番
中央銀行の中ではアメリカの中央銀行がダントツで保有しています。
これは昔の金ドル本位制の名残もありますが、自国通貨の信用のためなど、いまだに根強く信頼されている大きな根拠となるデータだと思います。
↓2022年世界の中央銀国GOLD保有量ランキング
| 1位 | アメリカ | 8,133 t | 6位 | 中国 | 2,092 t |
| 2位 | ドイツ | 3,353 t | 7位 | スイス | 1,040 t |
| 3位 | イタリア | 2,452 t | 8位 | 日本 | 846 t |
| 4位 | フランス | 2,437 t | 9位 | インド | 767 t |
| 5位 | ロシア | 2,330 t | 10位 | オランダ | 612 t |

中央銀行の保有量は極端に減っていくことはあまりないね
2-3|中国インドの中央銀行が買い占めている
最近では中国やインドの中央銀行が保有量を増やしています。
自国通貨の裏付けのためや世界的な脱ドルの動きで外貨準備金としてGOLDを担保しておきたいという思惑があるようです。

新興国は信用が低いから、その分GOLDで補おうとしているんだね
3|金の絶対的優位性とは

3-1|とても貴重な天然資源
GOLDは紀元前から装飾品やお金そのものとして利用されてきた歴史があります。
それは太古の昔からGOLDは希少な天然資源であり、価値があるものと信じられてきているからです。
それは今でも変わらず、各国の中央銀行が令和になってからも買い集めていることがその証拠の一つと考えられます。

ユーカリも天然資源だよ
3-2|中央集権でなく価格操縦がしにくい
有限な天然資源であるがゆえに、特に需給においてその操作がしにくいことが最大の魅力です。
例えば日本を含め多くの国が外貨準備金として保有しているアメリカドルは、中央銀行であるFRBがその供給面において全ての権力を持っています。
そして現在は経済危機を回避するために多くのマネーを市場へ供給しています。
このようなコントロールをしにくいのがGOLDの絶対的な優位性になります。

4|まとめ

今回はGOLDの需要から来る経済的な影響と優位性をまとめました。
最近は中国が需要の面で重要な立場にあるため、価格に影響を与えやすいです。
一方で各国の中央銀行も保有を増やしていることから、GOLDの価値については中央銀行の行動が証明しています。
今回の内容がこれからの金投資の参考の一部となれば幸いです。
ゴールドの購入方法についてはこちらで解説してます。
5|参考データ一覧






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