日曜22時~BTCをテーマに配信!! Listen on Discord >

【インフレ激ヤバどうなった?】CPI・PPIを最低限理解できるように解説

アイキャッチ画像 世界の動向

2022年8月10日、11日にアメリカのインフレ率を示す指標が発表されました。
先週は雇用状況を示す雇用統計が注目され、経済回復の兆しが見えリスクオンになりましたが、今週発表の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)はどのような結果だったでしょうか?

ビットコインなど仮想通貨も反応した指標で、広く影響を与えたため、要点を押さえて基本的な情報を解説しました。

インフレ激ヤバの経過は過去の記事2本で解説しています。

んな人におすすめ
  • 経済ファンダを勉強している人
  • インフレ率への市場の反応を確認したい人
  • 株やビットコインへの影響を知りたい人
スポンサーリンク

1|CPI(消費者物価指数)とPPI(卸売物価指数)とは?

1-1|物価の動きを示す

消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)はどちらも物価の上昇率、つまりインフレ率を示す指標です。
毎月アメリカの労働局が発表しています。

CPIとPPIは物価上昇の視点が異なります。

CPI:買い手目線 PPI:売り手目線

消費者物価指数(CPI)とは?

個人消費(買い手側)の動向からインフレを見る

卸売物価指数(PPI)とは?

企業側(売り手側)の価格動向からインフレを見る

1-2|FRBが物価動向として注目

アメリカ中央銀行であるFRBは「米国の雇用の最大化」「物価の安定」という二つの責任を負っています。
そして物価の安定を判断する指標としてCPIとPPIを確認しているため、市場も注目している指標となります。

2|消費者物価指数(CPI)の結果

まずは消費者の動向から分かるCPIを確認します。

2-1|物価上昇は落ち着く

CPIの指標結果

CPIは8.5%と高い数値ですが、前月の9.1%より低くインフレ上昇が弱まっている傾向にあります。
コアCPIについてもCPIと同じく前月より数値が低下していることが示されました。

要因:原油の下落

ポイント
  • 原油価格の下落が影響しエネルギー指数が下落。
  • 航空運賃や中古車も下落し、原油安の影響は大きい。
  • 食料品や家賃などは上昇し、個人負担が増えている。

2-2|インフレの低下でリスクオン

CPI全体総括

  • 個人負担は増えながらも、全体的なインフレは落ち着き傾向。
  • 市場予想ほど指数の結果は悪くなかったため、市場は好感しリスクオンへ。

3|卸売物価指数(PPI)の結果

続いて、CPIの発表翌日に出された企業側の物価指数であるPPIです。

3-1|前月より物価は低下

PPIの指標結果

PPI(前月比)はなんと-0.5%という結果になり、前月よりも物価が下がっていることを示しました。
コアPPIも予想を下回っており、CPIとPPIともに物価の落ち着きが見られる結果となりました。

要因:エネルギーの下落

ポイント
  • CPIと同じくエネルギー関係の下落によってPPI(前月比)は-0.5%。
  • コアPPI(前月比)は0.2%上昇となっているため、今回はエネルギーの下落の影響が大きかった。
  • エネルギー関係の下落から長距離輸送や食品酒類小売りなどの下落へ波及。
  • 全体的にインフレは落ち着き始めている傾向。

3-2|高インフレのためリスクオフ

PPI全体総括

  • エネルギー関係の下落からサプライチェーンも回復へ向かい、PPIはマイナス数値。
  • CPI同様インフレは落ち着いてきている傾向だが、高インフレであることは変わらないためリスクオフ傾向へ。

4|【まとめ】FRB連銀総裁発言からみる今後の動向

CPIとPPIの結果を踏まえて、FRB連銀総裁がインフレと利上げに関するコメントがいくつか出ています。
4人の発言をまとめました。

4-1|FRBメンバーの反応

シカゴ地区連銀:さらなる利上げ
  • 金融引き締めに着手して以来、初めてCPIがポジティブな数値
  • インフレ率はなお受け入れがたいほど高水準
  • 政策金利は年末か来年末まで引き上げる可能性
ミネアポリス地区連銀:利上げ検討は早い
  • 物価圧力の冷え込みは歓迎すべきだが、FRBが勝利宣言するには程遠い
  • 来年早々の利下げは現実的ではない
  • インフレ目標の2%に近づいていると確信するまでは利下げしないだろう
  • 急速な利上げによって米国が近い将来、リセッションに陥る可能性がある
  • ただリセッションリスクよりも、インフレ率を2%にする方を優先する
リッチモンド連銀:さらなる利上げを
  • インフレが抑制が続くことを望んている
  • 物価抑制までは金利を制限的な領域に移行させる必要がある
サンフランシスコ連銀:物価上昇はまだ終わらない
  • インフレ鈍化は歓迎されるニュース
  • 急速な物価上昇との闘いの終わりは程遠い

4-2|週間変動はリスクオン、でもFRBはまだインフレ懸念

週間変動率

今回のCPIとPPI結果はともに経済にとって良いものだったため、今週の週間変動ではリスク資産が上昇となりました。
しかし各連銀総裁の発言を見る限り、市場の反応とは逆の厳しい視点を持っていることが分かります。

次回のFOMCは9/20~21ですが、今の高インフレの影響を各連銀総裁は今年の年末~来年末までというタイムスケールで懸念しています。

今のリスク資産の上昇は本物なのかを注視しながら、引き続き動向を確認していきましょう。

5|参考データ一覧

消費者物価指数(CPI)
https://www.bls.gov/news.release/cpi.htm
卸売物価指数(PPI)
https://www.bls.gov/news.release/ppi.htm

コメント

タイトルとURLをコピーしました