ここ一年くらいはまってるものがあります。
それはお香。
「珍しいね!」「いろいろ面倒じゃない?」「そもそもお香ってどんなの?」って色んな反応が聞こえてきそうです。
たしかに世間一般で私と同年代である20、30代の人でお香を焚く人はあまりいないかもしれません。
でもお香って案外手軽に始められて、オウチ時間が多い人には良いものだと思います。
そして私は日本とインドのお香をそれぞれ試したことがあります。
同じお香でも国が違えば、全く違うものでした。
ここではお香の魅力とその違いをまとめていきます。
1|私がお香を焚き始めた理由

まず私のお話しになりますが、お香を始めた理由について。
それは部屋に少し変化が欲しかったからです。
コロナで家にいる時間が長くなり、オウチ時間が単調に感じるようになりました。
私は家で過ごす時間の中でもパソコンを使ってる時間が圧倒的に長く、見える景色はいつも同じです。
何時間もパソコンに向き合ってるだけだと、集中したいときに切り替えがうまくできませんでした。
部屋の空気を入れ替えたり、電気の色を暖色系から青白系に変えるなどもできますが、それ以外にも何かできないかなと探してました。
そしてネットでいろいろ探していたら「お香」にたどり着きました。
元々日本古来のものが好きな方ですし、お寺や日本旅館の香りも結構好きなこともあり興味を持ったのがきっかけです。
また私が好きなお店もお香を焚いているようで、あの少し甘い香りがするとお店を思い出します。

こういう風に香りって記憶と結びついてますよね。
そんな形でまずはお試しで始め、どこかに出掛けた時に買い足していたら早一年経ちました。
今では集中したい時や寝る前にお香を焚いています。
なんとなくリラックスムードから集中ゾーン、その逆などに切り替えができるのです。
2|お香の基礎知識

本題に入る前にお香の基本的なお話をします。
この記事を読んでお香に興味を持ってくれた方が実際に試してみるのに知っておくと良い知識とちょっぴり歴史をポイントだけまとめておきますね。
2-1|香りを漂わせる方法といっても役割はいろいろ
世界どの国も古い時代から香りを使ってきたようです。
宗教的意味合い、体臭や空間に香りをつけて誤魔化す作戦、香りを楽しむ文化など国によって様々な用途がありました。
現代の私たちの生活で触れる香りものとしては「アロマキャンドル」「お香」「香水」があると思います。
まずは、それぞれどんなものかまとめます。
2-1-1|アロマキャンドル

灯をともして、キャンドルの香りと灯りを楽しむ
私と同年代の人が最初に思い付くのはアロマではないかと思います。
フランフランやロフトなど身近なお店での取り扱いも多いので、入手しやすいですよね。
香りの幅が広く、インテリアとしてもおススメ
使わない時もインテリアとしてもおしゃれですし、華やかな花の香りからウッディーと表現される樹木の香りまで幅が広く、自分の好みに合わせて選べる利点もあります。
一度アロマキャンドルを使ったことがありますが、晩御飯を食べた後のリラックスしたい時間に使うとリラックスできます。
またぼーっとロウソクのあかりを見ているのも疲れている時はおススメです。
難点は火の処理を必ずしなくてはいけない
小さいキャンドルでも全て燃え切るまで3時間程度あります。
コップサイズくらいのキャンドルだとコスパは良いですが、何十時間と燃えるので自分で火を消すことは必ず必要になってきます。

夜の時間にうっかり寝てしまうと危険だよ
2-1-2|お香

日本において、部屋に香りをつける方法といえばお香です。
当初は宗教として、徐々に部屋の香りづけへと変化
日本のお香って実はインドから中国を経由して、仏教とともに伝わってきたものらしく、昔の日本では「お香=宗教のもの」という意味合いが強かったようです。
徐々に香りを楽しむ文化に代わり、平安時代になると貴族の間で部屋に香りを広げたり、服(和装)に香りを付ける役割もあったそうですよ。
一方で世界的には、お香といえばインドと言われるくらい有名で、お香の成分になる材料がたくさん採れるようです。

お香の本場はインドなのね
お香はアロマキャンドルよりも樹木の香りがメイン
バラの香りなど華やかなもの、コーヒーやバニラといった変わり種とも思える香りもありますが、アロマキャンドルのような甘さの強い香りとは少し違うように感じます。
お香の利点は1本使い切りであること
1回分がスティックや三角柱の形で成型されています。
日本のお香だとスティックタイプだと長さにもよりますが20分程度の時間です。
2-2-3|香水

体に直接つける香りものとしての香水
インドから東はお香として煙で香りづけをする方法に発展し、西側では油と混ぜて香水として体に直接香りづけする方法が主流となりました。
ヨーロッパの貴族を中心に体臭消しとして発展
14世紀にヨーロッパでアルコールに香料を混ぜる技術が開発されたことを始めとし、16世紀にマリー・アントワネットなど貴族を中心に発展していきました。
当時は頻繁にお風呂に入れなかったため、体臭を隠すために使われたそうです。
昔から香水を使う文化があったこと、医薬品の開発に重ねて合成香料の技術も発達したことから、香水はヨーロッパを中心に発展してきました。
有名なブランドもヨーロッパですよね。
現代においては、アロマキャンドルやお香とは用途が異なります。
2-2|お香と線香は本来は呼び方が違うだけ
お香の話をすると「お香と線香ってなにが違うの?」って聞かれます。
正確にはお香という言葉は線香、お焼香、匂い袋など全てを総称する名称として使うものです。
例えるならば、お香が野菜で線香がニンジンのような関係性です。
しかし世の中では、部屋で香りを楽しむものをお香、仏壇で使うものを線香と表現しているものが多いと感じます。
実際にお香を販売しているブランドのサイトでもお香と線香という分類をしているところもあります。
この記事でもお香は香りを楽しむものとして使っています。
3|日本とインドのお香は全く違う

私が最初に使ったお香は日本のものでした。
しばらく使ってから偶然インドのお香を買う機会があり、日本のものに比べると安価だったので試しに使ってみました。
同じお香でも、香りも燃え続ける時間も全く違いました。
ここでは使ってみて分かったそれぞれの特徴をまとめました。
3-1|日本のお香は部屋の脇役に徹する
結論からお伝えすると、私は日本のお香が好きでした。
私はあまり強い匂いが得意ではありません。
甘い香りもそこまで好きではなく、ヒノキなど木の香りの方が好きです。
芳香剤や柔軟剤の甘い香りがあまり得意ではないので、日本のお香は私の好きな香りに近く、どこか懐かしさも感じさせてくれます。
また、香りはインドに比べるとほのかに広がる程度で、鼻に残る感じはしません。
1本20分程度で燃え尽きるため、ハッキリと香りが広がるのは1時間程度です。
その後も部屋を出て戻ってくるとかすかに香り、気分を変えてくれるのが魅力です。
私は日本のお香のさりげなさが「脇役」のように感じています。
3-1-1|最初に使うならお試しセットが良い
日本のお香は、ピンからキリまでありますが一般的な香り(白檀など樹木の香り)は1箱30本入りで1,000円くらいです。
店頭で香りを確かめても、実際に焚くと少し香りが変わるので、ちょっと違うなーと思った香りを30本焚ききるのは辛いかと思います。
そのため、まず最初に買うなら数本ずついくつかの香りが入ったセットをおススメします。
私が最初に買ったのは「松栄堂」というお香の有名ブランドの「芳輪 京五彩」です。
5本の香りが入っていて、「ザ・お寺」という香りの室町や少し甘味の入った二条などを比べることができます。
5種類の香りを焚くと自分がどのくらいの渋さ、甘さの香りが好きなのか分かるので、最初に試すのに良いセットだと思いました。
3-1-2|ご当地の香り、季節の香りを楽しめるのも良い
日本のお香は観光地でも買うことができるのがインドと違う魅力の一つでもありますね。
観光地にある地元に根ざしたお香のお店は、そのお店ならではの香りを扱っています。
夏なら爽やかな香りを使うといったように季節限定の香りを楽しむこともできます。
気に入ってもリピートするのが難しくはなりますが、香りを嗅ぐとその時の思い出もよみがえるので旅行や季節の思い出として購入するのも良いと思います。
こちらは以前、神奈川の鎌倉を訪れた時に立ち寄った「鬼頭天薫堂」の鎌倉をイメージした香りのお香です。

3-2|インドのお香は香りが強い
インドのお香の特徴はとにかく香りです。
パッケージに入れている状態でもそれなりの匂いがします。
一方で日本のお香だと箱から開けてもほのかに香る程度で、鼻を近づけて香りを確認する感じです。
インドのお香の有名ブランドは「HEM」「Sital」です。
私もこのブランドを1箱100円で購入し、1箱15本くらい入っていました。
どちらのブランドも六角形の箱に入っていて、この箱が日本のお香に比べると弱い作り(雑ともいいますが…)になっているので、ほとんど密閉性はなく、香りが駄々洩れです。
またインドのお香は日本と同じ白檀など木の香りもありますし、フラワー系の甘い香りもあります。
種類の数としては日本とそこまで差はないかと思いますが濃さが全く違い、エスニックさが増しているように思います。
安さから3種類購入してみましたが、あまりの香りの強さとエスニックな香りが苦手だったこともあり数本試した後、インドのお香を使っているという知り合いに渡してしまいました。
3-2-1|燃える時間が長い
日本との違いとしては、燃える時間の長さです。
私が試したお香は30~40分くらい燃えていた記憶があります。
インドのお香はポッキーのような形をしており、細い木を軸として周りに香が塗り固められています。
日本に比べサイズも大きく燃える時間が長くなるため、その分香りが部屋にはっきりと広がります。
焚いた時に部屋干しした洗濯物を残していたことがあったのですが、後日着た時にも柔軟剤と似た香りの強さが残っていました。
3-2-2|狭い部屋&締め切って焚くべきではない
焚いてびっくりするのは、煙の量です。
燻してるのか?って思うくらい煙出まくり、その煙によって香りが広範囲に広がります。
10畳くらいの部屋で窓を閉め切って焚くとかなり煙と香りが充満します。
インドのお香は焚いた時に軸となる木も一緒に燃えるためなのか、白い煙が幅広く上に広がります。
日本のお香は細く1本伸びていく感じです。
この煙と元々の香りの強さによって、1本焚くだけで数日間は香りが残ります。
一人暮らしのワンルームの広さでは使うべきではない香りの強さだと感じます。
また10畳くらいの部屋であっても換気をしながら風を通して焚くことをおススメします。
ただし、マンションなどであればお隣さんへの香りの被害にはご注意ください。
4|お香を始める時に用意したもの

ここまでのお話しでお香に興味を持ってくださった方に向けて、購入場所と用意するものをまとめます。
4-1|初めてお香を買うなら雑貨のお店がベスト
お香を買おうと思うと「どこで買えるの?」となってしまうんですよね。
後ほど紹介するお香専門店だとちょっと敷居が高いんです。
そんな人は日本のお香でもインドのものであっても、最初は雑貨屋さんで買うのがハードルが低くおすすめです。
お香が売っているお店としては次のような場所です。
参考にしてみてください。
- 雑貨屋さん
- お香専門店、仏具点
- お寺
- 100円ショップ
- ネットショッピング
4-1-1|雑貨屋さん(初めての人向け)
日本のお香であれば、関東の方は「鳩居堂」「吉祥寺菊屋」というお店で買うことができます。
このお店以外でも和食器や文房具など日本の雑貨を扱うお店ならお香も売っていることがあります。
また最近は洋服と雑貨をあわせて売るお店や無印良品でもアロマと並んで扱っていることもあるため、案外身近なところで購入できる可能性はあります。
インドのお香については、使っていたという知り合いから「チャイハネ」で購入していたとの話を聞きました。
雑貨屋さんで買う一番のメリットは、気軽に買えることです。
お香の中でも手に取りやすい価格が多く、お店によってはアロマのような華やかな香りをたくさん揃えていることもあるので、初めての人が買いやすい環境が揃っています。

気に入った香りがなければ買わない選択ができるのもメリットよね
4-1-2|お香専門店、仏具店(こだわりたい人向け)
これは日本のお香だけの話となります。
お香として有名なのが「松栄堂」です。
本格的な香りから今時の香りまで揃っています。
雑貨屋さんでも松栄堂の商品を扱っていることもあるので、お店に行ったことがなくても持っているという人はいるかもしれません。
松栄堂のお店自体は洗練された高級感ある雰囲気です。
勇気を出して入りましょう、という感じです。

堂々と入っていけたら、大人の証。
また、青雲のCMで有名な「日本香堂」でもお香を扱っています。
実際にお店を訪れたことはありませんが、日本香堂の展開する「ESTEBAN」「香十」でお香を買うことができます。
お線香のフレグランス商品は、私の近所にあるドラッグストアでも売っていました。
今家にあるお香が減ってきたら試してみようと考えています。
その他、神社やお寺のように日本らしい観光スポットには地元で展開するお香専門店があることも。
「地名 お香」と調べると情報が出てきたりしますよ。
4-1-3|お寺
日本の樹木系の香りが好きならお寺に行った時に買う方法もあります。
観光で行くようなお寺では、そのお寺で焚いている線香を購入できることが多いです。
線香もお香と同じものなので、香りが嫌いでなければお土産や思い出として買うのも良いと思います。
私もこれから旅行に行った時には購入も考えています。
4-1-4|100円ショップ
100円ショップでは日本のお香のほか、インドのものも売っていると聞いたことがあります。
ただ私はまだ買ったことがありません。
私にとっては、出かけた時にふと出会ったお香から好きな香りを選ぶところも楽しさの魅力のひとつです。
そんな事をしていたらある程度ストックが出来てきたので、日用品のようにわざわざ100円ショップで買うこともないというのが正直なところです。
試してみたいけど近くにお店がない場合は、100円ショップに寄ってみるのも良いかもしれませんね。
4-1-5|ネットショッピング
ネットショッピングなら場所を問わず購入できます。
ただし、お香は香りが重要なので匂いが分からず買うのは個人的にはあまりおススメできません。
王道の「白檀」の香りだとしてもブランドによって少し香りの系統が異なるので、すでに持っていて追加で欲しい場合などは重宝する購入方法だと思います。
4-2|お香を焚く時に使うもの
お香を焚く時に必要なのは以下3点で、およそ300円もあれば用意できると思います。
4-2-1|香台
香台は日本のお香を使う時に必要です。
お香を差し込むための小さなドーナッツ型のものです。
無印良品など雑貨屋さんでも単品で売っていますが、お香を買うとついてくるので用意しなくても問題ありません。
何度も使っているとお香の残り灰がついていくので、新しくしたい時に買う形になります。
インドのお香の場合は香皿に直接差し込むため、香台は不要です。
4-2-2|香皿
香皿とはお香の灰を受け止めるお皿です。
日本のお香を使う時は10cm程度のお皿を100円ショップで購入すれば問題ありません。
お香を香台に立てた時の灰を受け止められる大きさであればOKです。
万が一お香が倒れたことも考え、耐熱性のある陶器のお皿にしましょう。
インドの香皿はちょっと独特の形をしています。
画像のようなサーフィンボードのような形状です。
私はインドのお香を買った時に隣に売っていたので、他のお店でも似た形で購入できると思います。

4-2-3|ライターや着火マン
火を付ける道具は必要ですね。
ロウソクでも、ライターなどでも火を付けられれば問題ありません。

ここまで揃えれば、ついにお香デビュー。
仲間です!
5|【まとめ】独自比較:日本とインドのお香まとめチェックリスト

最後に改めて、日本とインドのお香の比較をしておきます。
| 香りの強さ | 時間 | 値段 | 魅力 | 有名ブランド | |
| 日本 | ほのかに香る | 20分 | 1,000円前後 | ご当地や季節の香りがある | 松栄堂 |
| インド | ハッキリと香る | 30~40分 | 200円 | エスニックな気分になる | HEM、Sital |
日本とインド、どちらもお香ではありますが香りの強さや種類に違いがあるので、好みが分かれると思います。
個人的に日本のお香の方が好きなのは、香りの種類が好みであることに加え、部屋の広さも関係していると思います。
一戸建てや広い部屋のある家であれば、インドのお香でも程よく香りが広がってヨガやストレッチをする時には良さそうな気がします。
日本のお香はいくつか種類を持っているので、今度の記事では香りの特徴などをまとめたいと考えています。



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