今回は「トレードの基本講座」シリーズの第5回として、リスクリワードについて書いていきます。
「トレード基本講座」は全くチャートの読み方が分からない方向けに、基本的なことから順番に学ぶようにしています。
前回の記事では、資金を守る手段である損切りについて説明しました。
今回はリスクリワードについて取り上げます。
これは損切りから繋がる話にもなるので、損切りがイマイチ分からない人は前回の記事を読んでみてください。
全くチャートが読めない、チャートを使って何すればいいの?という方であれば、この記事を読んでみてください。
チャートの基本は分かるけど、確認しておきたいという方も大歓迎です。
1|リスクリワードとは?

リスクリワードとは、リスク(損失)とリワード(利益)の比率のことを言います。
トレードでのエントリー前に、これから始める1回のトレードでの利益と損失の確率を把握しておくための考えです。
1-1|リスクリワードの求め方
チャートに損切りラインと利確ラインを引くことで、一回のトレードにおける許容可能な損失と取りたい利益の比率(リスクリワード)を導き出すことができます。

STEP1 チャートに高値、安値の水平線を引いてみましょう
STEP2 その位置を損切ライン、または利確ラインとして設定しましょう
STEP3 エントリー位置から利確ライン、損切りラインまでのそれぞれの比率を測りましょう
自分の決めたエントリーポイントから損切りラインまでの距離を「1」とした場合、利確ラインまでの距離が「2.22」なら、リスクリワードは2.22となります。

ちょっとボクには計算が難しいぞ…
1-2|損失幅は利益より小さくすべし
仮に2回トレードをした時に、1回は利益、もう1回は損失になったとします。
この時、損失より利益を大きく取らなければ、資金は減ってしまいます。
トレードはプロトレーダーであっても全てのトレードで利益を取ることは限りなく難しいです。
初心者の人にとってはなおさらです。
そのため、できるだけ損を小さく利益は大きくなるよう考えることが理想的と言われています。
つまりリスクリワードを考える上でも損失幅は小さく、利益幅は大きく考えることが理想的です。

2|なぜリスクリワードを知る必要があるのか

リスクリワードはトレードの前に利益と損失のバランスを確認する方法であることが分かりました。
では、なぜ事前にリスクリワードを知っておく必要があるのでしょうか?
2-1|退場せずに続けていくため
トレードの最重要事項は2つあります。
それは、「退場せず」に「続けていく」ことです。
お金を稼ぐために投資やトレードを始める人がほとんどだと思いますが、損失額をしっかり把握していないと気付いたら資金がゼロになってしまう可能性があります。
資金に底がついたらトレードを続けられません。
つまり「退場」です。
退場にならないためには、トレードにおける許容損失額に対し、どれだけの利益を出せば良いのかを知っておく必要があります。
また、取りたい利益に対してどのくらいの損失を出す可能性があるのかも把握しておかなければなりません。
利益と損失のバランスを測る物差しの役割が「リスクリワード」であり、退場しないためにはリスクリワードを知っておくことが重要となります。
3|自分に最適なリスクリワードを見つける

ここまで読んできて、リスクリワードが大切と言う理由は分かったものの、実際どのバランスにすれば良いか疑問に思いませんか。
自分に最適なバランスを知る方法に「バルサラの破産確率」というものがあります。
3-1|【必殺奥義】バルサラの破産確率
バルサラの破産確率とは、リスクリワードと勝率を組み合わせた時、どの程度破産する可能性があるかを数字で表したものです。

表の左縦軸にリスクリワードが並んでおり、横軸にトレードの勝率が並んでいます。
これらを突合した時の破産確率が、表中央に書かれています。(100、98.0、72.2、5.8などの数字)

破産確率が100%ということはリスク取りすぎなのね
破産確率は1~2%前後で考えるのが良いと思います。
10%以上は高すぎであり、10%未満なら少しリスクは高いですが検討できる水準だと考えています。

3-2|自分のトレードに当てはめてみよう
バルサラの破産確率の使い方としては、二通りあります。
- 自分の勝率から適正なリスクリワードを考える方法
(これがおススメ) - リスクリワードから適正な勝率を判断する方法
私のおススメは自分の勝率から適正なリスクリワードを考える方法です。
リスクリワードを先に設定した場合、勝率をコントロールする必要があり、これは熟練トレーダーでも至難の業です。
そのため自分の勝率を大まかに把握しておき、そのトレードを続けていくための適正なリスクリワードを表から見つけていく方法が良いと思っています。
もしまだご自身の勝率が分かるほどトレード経験がない場合は、リスクリワードを1:2~3の間に設定して、トレード回数を重ねてみてください。
1:2~3のリスクリワードであれば、勝率40%くらいから破産確率が低くなっています。


まずは勝率40%を目標にリスクリワード1:2~3でやってみる!
4|初心者が陥りがちなNG例

4-1|損切りor利確ラインを非現実的なところに設定する
破産したり、市場からの退場を防ぐためにはリスクリワードを重視しなければなりません。
しかし意識しすぎた結果、損切りや利確ラインが現実味のない位置になってしまうケースがあります。
損切りラインなどはチャート上できちんと機能する価格でなければ、意味が無くなってしまいます。
リスクリワードからトレードを考えるのではなく、先に高値や安値に水平線を引き、そこを損切りor利確ラインとして設定することを心がけましょう。
リスクリワードはその後に導き出せるものです。
それだけで、損切り・利確ラインがきちんと機能する可能性がぐっと上がります。
4-2|勝率を加味するのを忘れてしまう
一般にリスクリワードが重要で、1:2が良いという考えがあります。
しかし人によって勝率は様々です。
先ほどのバルサラの破産確率でリスクリワード1:2のラインを見てみます。

勝率30%だと破産する確率は69.6%、勝率50%の人は破産確率は0.9%です。
初心者は最初から勝率40%になることも難しいので、リスクリワード1:2はこの計算上では危険な比率であると考えることができます。
そのためリスクリワードを意識しすぎてそれだけを考えてしまうのは少し危険です。
自身の勝率もきちんと加味して、破産の確率を極力少なくした形で現実的なリスクリワードを設定しましょう。
5|TradingView(トレーディングビュー)を使ったリスクリワードの求め方

テクニカルのチャート分析をするツールとしては、個人的にはTradingView(トレーディングビュー)が最強だと思っています。
基本機能であればアカウント登録すれば無料で使え、パソコンやスマホなど複数の媒体でもチャートを表示できます。
また、今回説明したリスクリワードも線を引けば求めてくれる点が優秀です。

なに!!計算しなくてもいいの!?!?嬉しいぞー!!
5-1|トレンドラインは描画ツールから選択
TradingView(トレーディングビュー)でのリスクリワードの求め方はこのようなステップです。
なお説明はパソコン画面の表示で行っています。
スマホやタブレットでは画面構成が異なりますが、下記情報を参考にすれば問題なく描くことはできると思います。
※ここではロングする時のリスクリワードを求める
- 分析したいチャートを表示
- 画面左に表示されている描画ツールの予測測定ツールを選択
- ロングポジションを選択
- チャート上のエントリーする予定の価格でクリックする
- 利確ラインと損失ラインに幅を調整する
- 中央にリスクリワードが表示される

手順は6つも書いていますが、直観的に操作できるので5秒もかからずリスクリワードを求めることができます。
TradingView(トレーディングビュー)は下記サイトです。


登録しなくても試しに書いてみることはできるよ

せっかくなら自分のチャートとして保存しておきたいよね
6|【まとめ】リスクリワードは損失と利益のバランスを知ること

今回はトレードの損失と利益のバランスを知るために大切な考え方であるリスクリワードについて説明してきました。
ポイントをもう一度おさらいしておきます。
まずは自分が気になった株や為替、仮想通貨などのチャートに少しずつエントリーしてみて、自分の勝率を知りながら適切なリスクリワードを決めていきましょう。

ボクの笹くじの勝率は7%だな、破産確率100%か…
チャート分析に便利なツールはTradingView(トレーディングビュー)です。
初心者は無料でも十分に使えるので、下の画像からアカウント登録してみてはいかがでしょうか?







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