突然ですが、貯金はしていますか?
貯金をする目的は、自分や家族の将来のため、何かの目標や夢のためなどいろいろとあると思います。
私も社会人になって給料の一部を貯金に回しています。
でも、調べてみると「そのお金で将来の目標は実現できないかも!?」って不安が出てきたんです。
それは…実はお金の価値が減ってると知ったから。
この記事では、お金そのものや日本円の価値の考え方をまとめています。
今貯金をしている人は、思い描いている生活をその貯金額で実現できるか、一緒に考えてみましょう。
1|今も30年後も「100万円は100万円」この本当の意味とは?

1-1|通帳に書かれた100万円は30年経っても「100万円」
今まで頑張って貯金をしてきた100万円があります。
これはきっと30年後も、いつまで経っても100万円のままであり続けるはずです。
通帳に書かれた「100万円」との文字は変わりません。

貯金しているんだから当たり前だね。
でも私はいろいろ調べていく中で、気付いてしまったことがあります。
それは、今100万円で買えるものは、30年後に100万円を出しても買えない可能性があるということです。
私は、今の100万円は30年後も同じ100万円だと思い込んでいました。

チミは何を言っているんだい?
1-2|30年後は100万円で買えるものが変わるという現実
通帳に書いてある100万円の額面は変わらなくても、100万円という価値そのものは変動しています。
「100万円という価値」と書くとややこしく感じますが、簡単に言えば100万円で買えるものが変わるということです。
しかし私たちは生活の中で、その変動を肌で感じることはありません。

明日コンビニ行っても同じ金額でこのコーヒーは売ってるはずさ
これは例えるなら、新幹線の中ではあまり動いていることを感じなくても、外を見るとすごいスピードで動いていることが分かるのと同じことです。
このように、日本円だけ見ていればその動きを感じませんが、日本円以外と比較して見ると変化していることが分かります。
世界の通貨には、ドルやユーロ、ポンドなど様々な通貨があります。
それら通貨と円との力関係は毎秒、ずっと変化しています。
つまり日本円の価値は変動を続けているのです。
しかし円に囲まれた生活をしているので、その変動を実感しにくくなります。
2|日本円の価値は減り続けている

2-1|お金を発行しすぎるとお金の価値は下がる

円の価値が変動してることは分かったけど、円の価値が下がると決まったわけじゃないよ
実は日本円の価値は実質的に減り続けています。
それは、2013年からお金の発行量をとても増やしているのが理由です。
日本円のマネタリーベースを表した下のチャートを見てください。
日本銀行が世の中に発行しているお金の量を表す指標

2013年から比べると5倍以上のお金が市場へ供給されていることが分かります。
これはアベノミクスなどの政策によって、市場へお金が大量に供給されたことが原因です。
これがなぜお金の価値を減らす理由になるのかを理解するためには、まず一般的に物の価値がどのように決まるのかを知る必要があります。
2-2|物の価値はこうして決まる
ズバリ、物の価値は需要と供給のバランスによって決まります。

確かに聞いたことあるね
例を出すと、コロナウイルスが流行った当初、お店からマスクが無くなりました。
みんながマスクを一気に欲しがった結果、価格は一時高騰しました。
これは需要が極端に増えたことが原因です。
今のマスク価格は通常価格に落ち着いていると思います。
ですがみんながマスクを欲しがっている状況は変わりません。
それは強い需要に対して、きちんとマスクが供給されるようになっているからです。
このように物の価値は需要と供給のバランスによって決まります。
これは先ほどの大量に供給された円でも同じように考えることができます。
マスクの例とは逆パターンです。
今は市場に円が供給され過ぎている状況になっています。
その結果どうなるかを考えると、先ほどの考え方では円の価値は下がって行きそうですね。


でもやっぱり価値が下がるのは感じたことないよね
次のデータを見てみてください。
2-3|価値の変わらないゴールドと対比してわかること
世界的に長い間で価値が変わっていない、または価値が上がっていると思われているものがあります。
それは金、ゴールドです。
ゴールドと円を比較するとお金の価値が落ちていることが少し見えてきます。
ここで、仮にゴールドの価格が昔からずっと一定だったとして、考えてみましょう。

ゴールドから見ると円の価値が落ちていることが分かるはず。
私は今ゴールドを持っています。
数千年前から価値が変わらないものです。
すると突然、日本銀行がゴールドの代わりに使える紙幣というものの発行を始めました。
その紙幣はゴールドとは異なり、限りなく発行され続けていきます。
そしてついに世の中に紙幣が出回りすぎるくらいまで供給されてしまいました。
市場に「供給過多になっている紙幣」と今手元に持っている「限りのあるゴールド」、どちらに本当の価値がありそうでしょうか。
ここでゴールドの価格チャート(円建て)を見てみましょう。

ゴールドの価格は特に2000年以降から上昇を続けています。
このうち、ここ10年ほどの値上がりの理由は、お金が供給過多になっていることが一つにあります。
つまりお金の価値が落ちたことによって、ゴールドの価格は上昇しやすい状況になっています。

ゴールドとお金の価値が同じならグラフは横ばいだもんね
このようにゴールド価格から見ると、お金の価値が落ちていることが確認できます。
3|実は物の値段が上昇するのは当たり前

3-1|日本銀行は年間2%の物価上昇を目標にしている
ここまでの内容では日本円の価値が下がっていることを解説してきましたが、そもそも物の価値は上昇するように設定されています。

ん?どういうこと?
日本に限らず各国の中央銀行の多くは、年間2%の物価上昇を目標にしています。
経済の成長にとって2%くらいの物価上昇は適切な上昇率と考えられているためです。
年間2%の物価上昇率は、実現するとものすごい値です。
簡単に計算してみましょう。
1年目 100万円
2年目 102万円
3年目 104万円
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10年目 122万円
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30年目 181万円
簡単な計算ですが、30年後には今100万円で買えるものは181万円出さないと買えないことになります。
このように、国は物の価値が上昇するように設定をしています。

貯金してても笹が買えなくなるじゃん!
3-2|週刊少年ジャンプの金額推移がわかりやすい
身近なものの価格変動として、1968年に創刊された週刊少年ジャンプを例に、その価格推移を見てみましょう。

創刊当時は90円だったものが、今は270円まで値上がりしています。
今はタイミングによっては300円のこともあるようです。
当時から見ると、なんと3倍以上の価格です。
このように実際に私たちの身の回りでも物価は上昇を続けています。

長期で見ると物の価値は上がるようにできているのか
4|【まとめ】お金は金額より価値を考えることが大切

今回はゴールドや週刊少年ジャンプの例を出しながら、お金の価値が落ちているお話、そして物価は上昇するようにできているお話をしました。
これらの考え方からすると、今大事に貯金をしている100万円というお金の額面はずっと変わりませんが、長期的には相対的に半分程度の価値になってしまう可能性があるようです。
実はこれが、私が投資を始めた理由の一つです。今の100万円が、30年後も同じ価値の物として持っていられるように勉強していきましょう。
5|参考データ一覧
・日本銀行関連統計 マネタリーベース https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/index.htm/



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