2023年3月10日にシリコンバレー銀行破綻というニュースが飛び出しました。
銀行規模はアメリカ16位とそこまで大きくはありませんが、アメリカでは2008年のリーマンショック以来最大規模の銀行破綻となりました。
このニュースにより、株式や仮想通貨(特にUSDC)が下落しました。

なんでUSDCが下落してるの?
今回はシリコンバレー銀行破綻の概要とその影響をまとめました。
また仮想通貨の中でもUSDCが下落の対象となった理由も解説し、銀行破綻によるステーブルコインや仮想通貨への影響を考察してきます。
この記事のポイント
- 預金引き出しが相次ぎシリコンバレー銀行が破綻
- 銀行破綻報道で金利上昇の問題が表面化
- ステーブルコインが裏付け資産への不安でディペッグ
1|シリコンバレー銀行破綻ニュースおさらい

3月10日にアメリカで銀行破綻が起こったとの報道が出ました。
破綻したシリコンバレー銀行はスタートアップ企業への融資を主体としており、全米16位に相当する銀行です。



2|【投資市場への影響】政策金利の急上昇が表面化

シリコンバレー銀行破綻の要因の一つにアメリカ政策金利の急激な上昇が挙げられます。
政策金利が上昇すると銀行金利も上がるため、スタートアップ企業は借り入れがしにくくなります。
また高金利で借金返済の必要があるため、資金繰りが厳しくなる傾向があります。
一方で銀行側としては、資金難に陥ったスタートアップ企業からの返済の滞りや、金利上昇による国債価格の下落から資産評価額が減少するため、経営難に陥る可能性が高くなってしまいます。
今まで高金利の影響が隠れていましたが、今回のニュースで急激な金利上昇の影響が表面化してきていることが分かります。
2-1|シリコンバレー銀行破綻ではリーマン級にはならなそう
シリコンバレー銀行の顧客は主にスタートアップ企業であるため、破綻による直接的な影響は限定的になりそうです。
しかしリーマンショック以来の規模での銀行破綻はインパクトが大きく、報道のあった週末にはS&P500やラッセル2000(新興企業を表す株式指数)が3~5%の下落をしていました。
銀行株だけでなく市場全体に影響が波及している状況です。

このニュースによって大きなショック安にはならずとも、株安を招く大きな要因になる可能性はあります。
週明け以降の相場で引き続き市場の反応をみることが大切になってきます。
3|【仮想通貨への影響】ステーブルコインがディペッグ

3-1|一番の影響はUSDCのディペッグ
シリコンバレー銀行の破綻は仮想通貨への影響も大きく、ステーブルコインにおける時価総額2位のUSDCがディペッグしました。

理由としては、USDCを発行するサークル社がシリコンバレー銀行に資金を預けていたためです。

サークル社の資産8%相当(約33億ドル)の資金が銀行から引き上げられていないため、USDCの裏付け資産の不安からディベッグとなりました。
3月13日から預金引き出しに対応するよう報道されているため、報道通りであれば信用回復となり、ディペッグは一時的なものになる可能性も考えらえます。
3-2|USDCディベッグは預け先の問題
USDCは裏付け資産が100%ドルのため、個人的には流動性や資産としての信頼性は他のステーブルコインより高いと考えています。
今回ディペッグした理由もドルへの信用不安ではなく、預け先への不安によるものです。
そのため預かり資産が問題なく戻ってくるならば、USDCはこれまで通り信頼できるステーブルコインと考えて良いと思っています。

どんなステーブルコインも100%安全というわけではないことは理解しないとね
以前の記事ではステーブルコインの裏付け資産をまとめています。
3-3|ステーブルコイン全般も一時ディベッグ
USDCのディペッグと同時に他のステーブルコインも価格が急変動をしました。
USDT:1ドル以上に急騰続く
BUSD:一時上昇するが1ドルにペッグ戻る
DAI:1ドル以下のディペッグ続く
TUSD:1ドル以下のディペッグ続く

USDTは1ドル以上を推移し、今回の騒動でUSDTに資金が集まっている状況がみられます。
一方1ドル以下の状態が続くDAIは裏付け資産の半分がUSDCであることが理由と考えられます。
これはUSDCの価格が落ち着かないと元には戻ることはなさそうですね。
4|【まとめ】高金利の影響が表面化、ステーブルコインの信用性にも波及

シリコンバレー銀行の破綻によって、アメリカFRBによる利上げがスタートアップ企業の経営に影響していることが表面化しました。
現時点の報道ではシリコンバレー銀行の顧客の多くがスタートアップ企業であるため、リーマンショック級の暴落にはならなそうですが、出来事へのインパクトの大きさから株安を招く可能性は高そうです。
また銀行破綻は直接的に仮想通貨に影響を及ぼしたことも特徴的です。
今後のステーブルコインの信用性には、担保の対象だけでなく預け先も重視されることになりそうです。
今はUSDTが1ドル以上の価格を有しており、市場としてはUSDTを信頼している状況のようです。
流動性も1位でありネームバリューなどからも市場からの信頼度が一番高いのかもしれません。
週明けふたたび市場が動き始めた時、投資市場と仮想通貨が銀行破綻をどのように評価していくかには注目です。
この記事のポイント
- 預金引き出しが相次ぎシリコンバレー銀行が破綻
- 銀行破綻報道で金利上昇の問題が表面化
- ステーブルコインが裏付け資産への不安でディペッグ
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