今回は「トレードの基本講座」シリーズの第4回として、損切りについて書いていきます。
「トレード基本講座」は全くチャートの読み方が分からない方向けに、基本的なことから順番に学ぶようにしています。
前回の記事では、相場の流れを掴むためのトレンドラインについて説明しました。
今回はトレードの損失、つまり損切りについて取り上げます。
全くチャートが読めない、チャートを使って何すればいいの?という方であれば、この記事を読んでみてください。
チャートの基本は分かるけど、確認しておきたいという方も大歓迎です。
1|損切りとは?

まずは「損切り」というキーワードを説明していきます。
1-1|損切りとは自分の許容範囲内で損失を確定すること
ずばり、損切りとは自分の許容できる損失の範囲内で損失を確定させることです。

ポイントは「自分で許容できる」というところ
エントリーした時点で、自分の中で「ここまでのマイナスは許せる、これ以上はNG」という価格ラインを決めておきます。
それ以内の損失が、自分が許容できる損失の範囲ということになります。
そして、そのラインに価格が来てしまった時に自分の意思で決済することを損切りと呼びます。

もしこのくらいの損失があっても投資としては大丈夫ってラインを決めておくんだね
1-2|ロスカットと損切りは異なる
損切りはロスカットと表現される場合もありますが、実は少し意味合いが異なります。
ロスカットとは、資金不足により強制的に決済されることを指します。
| 損切り | 自分の意思で行う | 自分の許せる損失に達したら行う |
| ロスカット | 証券会社が強制的に行う | 証拠金維持率を下回ると行われる |

似ている意味合いだけど正確にはちがいがあるんだね!
これは証拠金取引と呼ばれるトレードにおいて起こります。
取引によって発生した利益、損失のみを得る方法。
一般的には為替(FX)で用いられる取引。
株の購入では1株いくらの株を購入となるが、証拠金取引は商品そのものの金額ではなく取引にかかる差額を支払う(利益の場合は受け取り)。
証拠金取引をする際には、担保として一定の証拠金を預けておかなければなりません。
これは決まった金額ではなく、その時の自分が持つトレードのポジションの利益に対する割合で決まり、これを証拠金維持率といいます。
そのため、トレードで損が大きくなると担保となる証拠金の金額も上がっていくことになります。
そしてもしも証拠金維持率を下回ると、証券会社のシステムによりポジションを強制的に決済される仕組みになっています。

証券会社がキミの損失は担保の資産以上だからダメ!って判断するわけだね
2|なぜ損切りを知る必要があるのか

損切りはトレードを行う上で必ず覚えておかなければならない考え方です。
知らないでトレードをすると場合によっては損失ばかりして、ギャンブルのようなトレードになってしまうかもしれません。
それではなぜ損切りはそこまで重要なのでしょうか?
2-1|損切りは資金管理に必要
トレードは必ずどこかで損を出す時が出てきます。
どんなプロトレーダーであっても、どんなに考え抜いたタイミングでエントリーしても、損失を出す可能性はあります。

損失は事業で例えれば必要経費とも考えられるね
そこでエントリーをした時にあらかじめ損切りを設定することにより、エントリー時から1トレードにおける最大の損失額を把握できるようになります。
エントリーした後に想像以上の損失を被らないためにも自分で損失の許容範囲を決めておくわけです。
逆を言えば、この損失額は自分の資金に対して大きすぎるから今のエントリーは適さないと判断することもできるようになるわけです。

もっと詳しく説明するとリスクリワードにも繋がってくるね
つまり、損切りを考えることは、自分の資産に対して計画的な資金管理をすることに繋がるわけです。
2-2|衝動的な行動も避けられる
エントリー直後から利益が出れば良いですが、証拠金取引の多くはスプレッド(取引コスト)があるので、含み損からのスタートになることがほとんどです。
それもあって事前に損切りのポイントを決めておくことが重要になってきます。

もし損切りを決めずにエントリーしてしまうと、自分の想定と逆にチャートが動いてしまった時にズルズルと引きずられて含み損が大きくなってしまったり、まだ耐えられる含み損なのに一時の衝動で決済してしまう可能性が出てきてしまいます。
一方であらかじめ損切りを決めておいた場合は、多少の含み損は想定内になるので、心の余裕ができ、衝動的な行動も避けることができます。

計画的な行動をするためにも、損切りは習得必須なんだね
3|損切りからエントリーまではこうやって考える

損切りを考えることは、エントリーのタイミングや購入数量など周辺要素を考えることにも繋がります。
エントリーをするまでに考えるポイントは大きく3つあります。
STEP1:許容できる損失額を決める
STEP2:損切位置までの値幅を確認する
STEP3:逆算して適正数量を購入する
3-1|【STEP1】許容できる損失額を決める
まずは損切りの基本となる損切り位置を決めます。
この時に考えることは、「いくらまでなら損失をOKとするか」です。
自分の資産額と気持ちと相談する
〇円以上はNGと金額で決めても良いですが、自己資金の〇%とルール作りをした方がどんな時にも対応できます。
何パーセントにするかは人それぞれですが、仮に1トレードでの損失を資金の1%まで許容するとします。
10万円を使ってFXを始めた人の1%の損失は金額でいうと1000円です。
その後の利益、損失具合で金額は変わってきますが、1%のルールだと1回1000円規模の損失が出る可能性があります。
そう思った時に自分が許容できるか考えてみましょう。
もしもその損失でさえも気持ち的に耐えられないなら1%より小さくするべきです。

ぼくは1000円なら笹チップス5袋だから何とか我慢できるよ

笹チップスって1袋200円なんだ…
3-2|【STEP2】損切位置までの値幅を確認する
悪いシナリオに転換する位置が損切り位置
エントリー位置を探す場合、トレーダーはチャートを見てこの先の値動きを想像します。
この時、良いシナリオを考えると同時に悪いシナリオも考えます。
悪いシナリオとは、このライン(価格)を越えると自分の想定する方向と逆に進むかもしれないという想定です。
そして悪いシナリオになったかどうかの判断基準となる価格帯こそ、損切りの位置と考えることができます。
それ以上先に進むと自分の想定するシナリオから離れるため、損失が大きくなる可能性があるためです。


暴落してるけど損したくないよ~
チャート分析によって損切りの位置を導き出せたら、今からのエントリー位置と損切り位置との値幅を確認します。
チャート分析の方法は人それぞれ
ちなみにシナリオを考える際のチャート分析には、水平線やトレンドラインといった基本的なツールを使う人もいれば、インジケーターを使う人も様々です。
どのような手法を根拠にすべきかは自分が参考にできるツールを見つける作業になってきます。
そのために人は何度もチャートを見ており、損をすることもあり失敗しつつも成功方法を見つける道のりを歩んでいます。
3-3|【STEP3】逆算して適正数量を購入する
損失許容額や損切りまでの値幅が決まると、エントリーに必要な情報を決めることができるようになります。
エントリーする時には次のような計算をしていきます。
損失許容額=値幅×購入数量
損失許容額とはSTEP1で決めた金額、値幅はSTEP2で導いた値幅です。
これらを計算式に当てはめると購入数量が決まってくるため、エントリーすべきか判断できるようになります。
また全体を俯瞰した時に、あまりにも購入数量が小さくて取引ができなければ、自分のシナリオでのエントリーは適していないと考えることもできます。
3-4|損切り含めてまずは計画を立てる
エントリーする前に計画を立てることが大切です。
下の計算式を使って、先ほどは購入数量を最後に導きましたが、値幅を最後に決める方法もあります。
しかし値幅は市場状況(その時のチャート、相場)に左右されるため、条件に合う結果を導き出すのは難しくなります。
それより自分で操作しやすい購入数量を最後に導く方が最初はやりやすいように思います。
損失許容額=値幅×購入数量
絶対に避けるべきなのは、損失許容額を最後に導くことです。
これを市場状況に合わせてしまうと、想定以上の損失を被る可能性もありますし、場合によってはロスカットとなる可能性も考えられます。
損失を限定的にするためにも損失許容額は一番最初に決めるようにしましょう。
4|初心者が陥りがちなNG例

4-1|損切りが深すぎて、一度の損が大きすぎる

損切りの考え方は人によって様々ですが、一般的には一度のトレードで許容できる損は2%程度が良いと言われています。
損をしたくないからと損切り幅を大きく設定しすぎると、一度の損で資金に対して大きすぎる損をしてしまう恐れがあります。
日々コツコツ増やした資金も一回の損で無くなる可能性もあるので注意です。

それがコツコツドカンってやつか・・・
4-2|損切りが浅すぎですぐに損切りになってしまう

逆に損切りが浅すぎるケースもあります。
たとえ上昇トレンドであってもずっと価格が上昇していくわけではありません。
下落することもありながら上昇の力の方が強い環境が続きます。
もし損切りが浅すぎると、トレンド転換ではない価格の下落で決済することになってしまいます。
この先も自分の分析通りにチャートは動いたはずなのに、どんどんポジションを閉じることになってしまい、なかなか利益に繋がらなくなります。
トレンドラインや水平線などから節目の価格を考え、どうなったらトレンド転換の可能性が高いか考え損切りを設定する意識が大切です。
4-3|損切りルールが守れない
自分で決めている損切り位置はちょうど良くても、いざという時に守れないケースもあります。
人は損切りが苦手といわれています。
自分の手で損失を確定するのを躊躇していまい、最初に決めた損切りの価格以上になってもマイナスポジションを持ち続けてしまうことがあります。
「なるべく損を小さくしたい」
「いつかは思っている価格まで戻ってくる」
このように自分の都合の良いように考えてしまうことがありますが、チャートは世界中の取引から作られています。
世の中全てが自分の想定通りにならないのと同じで、見誤ることもあります。
なかなか難しいですが、最初に決めた損切り位置は変えない意志がとても大切です。

ユーカリの好みも変えません
5|【まとめ】損切りは自分の資金を守る大切な手段

今回は損切りについて説明してきました。
ポイントをもう一度おさらいしておきます。
まずは自分が気になった株や為替、仮想通貨などのチャート分析をしながら少しずつエントリーしてみて、自分にあった損切り幅を決めていきましょう。

そのルールをちゃんと守って損切りするのが重要なんだね
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ぼくもダイエットのルールを作ったけど守るのが難しいんだよね…

コアランってダイエット中なの!?

え!ダイエット始めて6ヶ月、10g痩せたんだけどその先が進まないの。





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