日曜22時~BTCをテーマに配信!! Listen on Discord >

【アメリカ経済】ドル高に警戒!高インフレや債務上限問題は?

アイキャッチ画像 世界の動向

世界最大の経済大国であるアメリカですが、最近とあるニュースが市場を賑わせています。

それはアメリカの「債務上限問題」です。

今回はこの「債務上限問題」と頭を悩ませ続けている「高インフレ」の視点から、今のアメリカ経済の状況を整理していきます。

またこれらがドル高へ繋がる可能性も考察していますので、これからのアメリカの動向が気になる方など、ぜひ読んでみてください。

スポンサーリンク

1|【高インフレ】まだ警戒すべき

1-1|インフレ(CPI、PPI)が低下

FRBは適正なインフレ率は2%であると考えており、コロナショック以降に急上昇したインフレを下げるために利上げを行っています。

現在のインフレ率は1年ほど前から下落を始めており、今回の結果でもインフレ率の下落が確認できました。

卸売業者の仕入れ値が反映されるPPIは「2.3%」とFRBの考える適正数値にかなり近い値となっています。

アメリカインフレ指数の状況

消費者インフレ期待は高止まり

アメリカ1年後のインフレ期待

消費者の考える1年後のインフレ期待は4.5%とほぼ横ばいで推移しており、消費者目線では簡単に物価は下がらないだろうと考えているようです。

実際、CPIとPPIの今の水準は以前よりも下落スピードが落ちてきているようにみえます。

1-2|FRB利上げ予測が上昇

今週のインフレ指標の結果によって、FRBに対する利上げ予測が変化しました。

一週間前は次回の会合で据え置きするとの予測が9割を占めていましたが、今週末の時点では8割ほどになり少しだけ据え置き派が減っていました。

FRBの利上げに対する市場予想の変化

わずかな変化なので市場への影響はあまり大きく出ていませんが、インフレ下落が鈍化ぎみであることやCPIそのものの数値の高さから次回も利上げするとの見方が一部にあらわれています。

年内の利下げはない

市場では年内利下げを期待する声が高くなっており、FRBメンバーからはそれにくぎを刺すような発言が相次いでいます。

NY連銀総裁は「利上げが終わったわけではない」「年内の利下げの可能性は低いと発言をしました。

このような発言はNY連銀に限らず出てきており、以前から他の総裁や理事も同じ考えを示している人もいます。

NY連銀総裁、信用状況の推移に焦点-成長や雇用見通しへの影響重視
...

今週のインフレ指標では順調なインフレ低下に陰りを感じる結果だったので、FRBがまだ利上げを続ける可能性も考えられます。

またシカゴ連銀総裁はインフレを確実に低下させるためにはさまざまなデータでの確認が必要である旨を示しています。

シカゴ連銀総裁、リセッション回避可能な兆候見られる-利上げでも
...

今のCPI、PPIでは確実なインフレ低下と呼べないと思うので、年内に利下げに動くのは現時点のデータからは難しいように思います。

2|【債務上限問題】デフォルト危機に直面

今のアメリカ政府の話題の一つに「債務上限問題」があります。

2-1|政府債務上限が6月に到達見込み

アメリカ政府は、国債を発行し現金を受け取ることで政府運営の資金を確保しています。

ただし必要以上に債券を発行すれば、将来的に債券保有者への償還が困難となってしまうため、政府には「債務上限」が設定されています。

今のアメリカ政府はその債務上限に達しようとしている状態です。
アメリカのイエレン財務長官は6月にも上限に達する見込みであると指摘しています。

解決しないと政府機能が一部停止

債務上限に達すると、政府は国債の償還や利払いに使う現金や行政サービスでの財務支出ができなくなります

この解決方法はいくつもあり、債務上限の引き上げや特例措置、一時的な上限適用の停止など、回避する方法はいくらでも考えられます。

したがって、これらの何かを適用すれば問題なく財政運営を続けることができ、デフォルト回避となります。

債務上限回避のルート

2-2|デフォルト回避が有力

アメリカでの債務上限問題は今年の始めくらいから話題にのぼっていましたが、歴史的には数十回と数えきれないほど同じ問題に直面し解決している過去があります。

最近だと2011年、2017年にも同じことをしていたよ

5年に1回くらいはこの問題が話題になるんだね

現在なかなかこの問題が解決できない原因の一つに、ねじれ国会という状況が関係しているといわれています。

バイデン大統領率いる民主党が議会の過半数を取れていないため、共和党によって上限引き上げが阻止されている状態です。

両党とも債務上限という材料を使って自分たちの政策を推し進めたい考えがあり、すんなりと解決するには至っていません。

しかし政治的にはこの問題を解決するしかないので、期限までに問題解決(デフォルト回避)になると考えています。

アメリカ独特のお家芸

もし本当に債務上限が上げられず債務不履行(デフォルト)との状況になれば、アメリカの信用が落ち格付けが下がったりドルの下落となります。

しかし債務上限問題は過去に何度も同じことが起こっては解決するということを繰り返しており、一種のお家芸のようなものにも感じています。

おなじこと何十回もして遊んでるんだね~

結果的に5月中に結論が出ればデフォルト回避となり、アメリカの信用は下がらず、逆にドルの上昇に繋がる可能性も考えられます。

3|この先ドル高になる可能性

3-1|インフレ高止まり→ドル高

アメリカのインフレ率は下落傾向にある一方で、高止まりする可能性があります。

またFRBメンバーは年内の利下げはないとの発言もあり、今の高金利を少なくとも年内は続ける姿勢がみえています。

市場は年内の利下げを期待しているセンチメントもあるため、もし利下げせず据え置き or 利上げ継続となれば、これからドル高に傾くことも考えられます。

3-2|デフォルト回避→ドルの信用回復

債務上限問題は何らかの解決策を見いだしてデフォルトを回避するというのが既定路線だと思います。
今はまだ具体的なデフォルトの解決策が見えておらず、不透明感もあります。

そのため、きちんとした方法でこの問題が解決されたときには、ドルの信用回復とともにドル高へ向かう可能性が高いと考えています。

4|【ドル高の影響】コモディティや暗号資産は厳しい

ドル高はコモディティや暗号資産などに悪影響を与える可能性が高いです。
またドル高の影響はリスク資産にも波及しやすく、リスク資産上昇の足を引っ張る可能性も考えられます。

今のBTCなどの暗号資産は弱さが見え始めていることもあり、これを後押してしまう可能性は十分に考えられます。
ドルの動きに注目するとともにBTCやコモディティの下落に警戒すべき時期へ突入することになるかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました